特に男性は、シェービングやワックスの後の炎症を知っています。巻き毛を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか？毛嚢炎、膿瘍の発生、レーザー技術について皮膚科医が解説します。
イングロウンヘアー
シェービングやワックスの後に毛が生えてくると痛くなります。
髪の毛を失いたくないという男性は、おそらく世界中にいないでしょう。少なくともメインの髪の毛やひげに関しては。しかし、体の他の部分は違います。ここでは、遅かれ早かれ、望んでいない場所に毛が生えてくることがあります。ワキは簡単に剃れますし、耳や鼻のトリマーも難なくこなせますが、背中や肩では難しくなります。自分ではなかなか手が出せませんし、定期的にワックスがけをしてくれるパートナーがいる人ばかりではありません。
しかし、特に親密なエリアやお尻などの場所では、多くの男性にとって、脱毛後に新たな問題が始まります。それは、後続の毛が皮膚の下で成長し、炎症を起こすことです。いわゆる毛嚢炎は、次のような症状を引き起こします。 膿瘍.
Friederike Wagner氏は、皮膚科と生殖器科の専門家です。 Dermatologikum Hamburg デイ・クリニック.2018年からはレーザー医療部門の責任者として、日々、巻き毛による痛みを抱える患者さんの治療にあたっています。何が役に立つのか、なぜ増毛にはさまざまな原因があるのかを説明しています。
BIOTULIN：ワグナーさん、今回は男性の体のムダ毛についてお話したいと思います。審美的な理由ではなく、毛は医学的にも痛みを伴う問題を引き起こす可能性があるからです。
Friederike Wagner氏。そのとおり、膿瘍まであります。男性でも女性でも、体の特定の部分に膿瘍ができやすい、いわゆる逆性痤瘡（ざそう）という巻き毛の特殊な形態があります。それは素因の部分もあります。つまり、喫煙や太りすぎなどの要因に加えて、遺伝子も関係しているのです。それならば、「間違った」脱毛をしていることとは関係ありません。しかし、そうはいっても、特に濡れた状態で剃ると、痛みを伴う巻き毛の毛根を誘発してしまうことがあります。カミソリは、毛が外側に伸びるのではなく、皮膚の下に伸びるように、皮膚の表面のすぐ下で毛を剃ります。しかし、髭剃りによる機械的な刺激は、毛嚢炎、すなわち毛根の炎症を引き起こすこともあります。
BIOTULIN：毛包炎とは、毛根に炎症が起こることで、多くは細菌が原因です。ヒゲの部分以外で特に影響を受けるのはどの部分ですか？
ワグナー脇の下やお尻、性器など、体の中でも特に毛深い場所、つまり摩擦が多く、汗をたくさんかく場所ですね。皮膚は皮膚の上にあるので、毛は皮膚の下で成長し、炎症を起こします。炎症が周囲に広がると、痛みを伴う膿瘍が発生します。そしてこれは、感染が広がるとかなり危険な状態になります。臀部では、これを「ピロニダル・サイナス」と呼びます。これは慢性的な炎症プロセスで、長い膿瘍と炎症を引き起こします。罹患者は時に大きな手術を受けたり、長い入院・外来の傷の治療を受けなければなりません。男性に多く見られます。
BIOTULIN： 症状としての巻き毛が初めて本格的に観察されたのは、第二次世界大戦中の若い兵士たちでした。当時、この現象は「Jeep's disease」または「Jeep driver's disease」と呼ばれ、衛生的でないことが原因であると考えられていました。現代ではどうなのでしょうか？
ワグナーです。それが、ピロニダリス洞と呼ばれるものです。これは、おそらく機械的な刺激の結果、皮膚の下で毛が生えてくるということです。ここでは、レーザー脱毛、つまりレーザーによる脱毛が解決策になります。
BIOTULIN: 痛みを伴う産毛のほかに、多毛症に悩まされることもあります。これは、男性でも女性でも、通常は毛が生えていない場所にムダな毛が生えてくることです。どのようにして引き起こされるのですか？
ワグナー。素因や薬剤、例えば抗てんかん薬などによるものです。また、特定のホルモン因子や癌が引き金になることもあります。多毛症の患者さんが来院されたら、まず原因を突き止めなければなりません。もし、薬や病気が原因であれば、毛を抜く前に治療しなければなりません。
BIOTULIN：特に背中は、男性にとって脱毛の対象になりやすい場所です。老人になると、そこに毛が生えてくることが多いのです。あなたのデイクリニックでは、レーザー脱毛も行っていますね。これがどれほど複雑なものか説明してもらえますか？
ワグナー何よりも、知らなければならないことがあります。私たちは、体中の髪がさまざまな成長段階にあります。成長期、休止期、睡眠期の3つがあります。脱毛の場合、成長期の毛しか取れないので、大部分を取るには最低でも6～12回の施術を想定しなければなりません。これは、毛の太さや色素の濃さにもよります。施術は比較的簡単です。患者さんは髪を切って来ます。レーザー治療が比較的速いのは、機器がミリ秒単位で動作するからです。つまり、良い機器を使えば、素早く広い範囲にインパルスを送り、同時に冷却することができるのです。背中の脱毛には25分ほどかかりますが、性器の場合はもっと早いです。痛みに対する患者さんの感受性にもよりますが。
BIOTULIN：非常に毛深い背中は、1年以上も治療しなければならないのですね。
ワグナー。体の部位にもよりますが、4～8週間ごとにセッションを行います。日焼けしているとレーザーは使えません。そうしないと、色素異常による火傷や瘢痕形成のリスクがあります。非常に ダークスキンタイプしかし、それは特定のレーザー機器でのみ可能であり、細心の注意を払って行われます。他の脱毛方法に比べて、レーザー脱毛は専門的に行われれば、安全で長持ちする方法です。私たちは専門家としてレーザー照射を行い、患者さんに可能な限りの安全性を提供しています。
BIOTULIN：例えば、とても毛深い背中にレーザーを当てる場合、コストはどのくらいかかるのでしょうか？
ワグナーすべてのバックが同じというわけではありません。1回の治療費は、治療の複雑さにもよりますが、250～450ユーロです。Dermatologikumでは、レーザー治療は皮膚疾患の専門家のみが行っています。医療上のリスクにも注意を払っています。 スキンタイプ日焼けの度合いやほくろなどです。これらを施術前に亜鉛ペーストで覆い、レーザー機器で回避していきます。この作業は時間がかかりますが、非常に重要です。
BIOTULIN：美容室では、このような背景知識は必ずしも得られないでしょう。
ワグナー残念ながらそうではありません。医療関係者が行ったレーザーやIPLの治療後に、副作用を訴えてくる患者さんがいます。火傷を負ったり、自分の肌タイプに合っていない治療を受けたりしたのです。例えば、レーザー光が色素沈着したほくろにどのような影響を与えるのか、つまり皮膚がんになるのかどうかはまだわかっていません。ですから、ここにも細心の注意を払わなければならないのですが、医療関係者にはその認識がないことが多いのです。
BIOTULIN：男性が最も緊急に脱毛したい体の部位はどこですか？
ワグナーです。性器の中や、背中にも。背中の場合、男性は通常、美的な理由から脱毛を希望します。できれば、毛があると見栄えが悪くなる首の方がいいですね。また、手首にレーザーを当てることも多くなっています。医学的な理由でレーザー脱毛を行うのは、例えば、通常は発生しない体の部位の毛が異常に強い場合などです。また、頻繁に発生する毛嚢炎の場合も同様です。
BIOTULIN：ワックスや脱毛クリームについてどう思いますか？
ワグナーワックス脱毛はお勧めしません。なぜなら、古典的な産毛のリスクがあるからです。また、脱毛クリームについても、使っている間だけ効果があるということを知っておく必要がありますし、毛が極端に短くなっていたり、剃っていたりする場合にしか効果がありません。また、脱毛クリームは1日2回使用しなければならない場合もあります。一般に販売されている脱毛クリームには、アレルギーなどの原因となる成分が含まれていることがあります。ヴァニカクリームは試験済みの医療用製剤ですが、処方箋がないと入手できず、広い範囲には使えません。
BIOTULIN：高額なレーザー治療を受けられない場合、家庭では何が良いのでしょうか？
ワグナー脱毛でも、起き上がりこぼしでも、ウェットシェービングでも。毛は皮膚の下で短くなったり、引きちぎられたりして、皮膚の下で上に向かって伸びることになります。このようなことをしたくないのであれば、電気カミソリを使ったほうがいいでしょう。そうすれば、毛がそれほど短くならず、巻き毛も避けられます。
